手足口病でかゆみがひどい時は?抑えるにはどうしたらいいの?

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梅雨らしく、ムシムシとした雨の日が続きますね。
太陽が出ていないのに暑いと、どこか憂鬱になりがちですが、それもあとわずか。
6月も下旬に差し掛かり、いよいよまぶしさいっぱいの夏本番が見えてきましたね。

お子さんなどは、そろそろ夏休みに向けてそわそわした空気になってきているのではないでしょうか?

そして同時に、これから真夏に向けて流行のピークを迎える手足口病が、
違った意味で皆さんをそわそわさせていることと思います。

今回は、そんな手足口病の諸症状のなかでもっとも不快なもののひとつ、
「かゆみ」についてお話ししましょう。

かゆみがひどい時、どのようにしてかゆみを抑えるか、
手足口病の原因や、身体のメカニズムなどを学びながら、一緒に考えてみましょう。


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かゆみの原因となる発疹はどうして起きるの?

手足口病の代表的な症状に、「発疹」があります。

原因となるコクサッキーウイルスやエンテロウイルスに感染すると、
初期症状として口のなかに、そして症状が進行するにつれ、手のひら、足の甲や足裏、おしりなどに水疱性の発疹が見られます。

そしてこの発疹こそが、つらいかゆみの元になっているんです。

では、何故このような発疹が現れるのでしょうか?
まずは発疹のメカニズムを学びましょう。

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ウイルスに感染する、ということは、体内に異物が侵入するということです。
体内にウイルスなどの異物が侵入すると、
免疫系が真っ先に反応し、それを排除するために、身体の各部分に指令を出します。

そして、その指令を伝達する物質のひとつにヒスタミンと呼ばれるものがあります。
これが手足口病の発疹をひもとく最大のキーワードです。

ヒスタミンは、免疫系からのウイルス退治の指示を身体じゅうに伝える際に、
血管や神経など、身体の色々な場所を刺激していきます。
「きちんと働いてウイルスを退治してくださいね! 」と反応を促しているわけです。

手足口病の場合、この刺激によって、血管が反応し、水分を皮膚の下に染みださせます。
水分中に含まれているウイルスを、体外に排出するよう働きかけるのです。
つまり、これが手足口病の発疹です。

発疹と似た手足口病の症状として、口内炎が挙げられることがありますが、
これは正確には、口のなかの発疹が、口内の雑菌の影響で炎症を起こし、
口内炎に発展してしまったものを指します。

 


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かゆみは人によって出たり出なかったり!それは何故!?

実は手足口病の発疹のかゆみは個人差があります。
我慢できないくらいかゆくなる方もいれば、ほとんどかゆみがない方もいるんですね。

ここでもヒスタミンが関係してきます。

ヒスタミンが免疫系からの命令を伝達する物質であること、
そしてそれがウイルス退治のため、体内のあちこちを刺激して回ることは、すでにお分かりいただけたかと思います。

そして、ヒスタミンが刺激するものの代表格に、血管のほかに知覚神経が挙げられます。

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そしてこの知覚神経の刺激こそが、かゆみを引き起こす原因なんです。

では、何故そこに個人差があるのでしょうか?
これは、ヒスタミンの分泌量の差です。

このヒスタミンの分泌量の差は、個人の体質や免疫力、自然治癒力の強さなどの差でもあります。
一度に分泌されるヒスタミンが多ければ、その分刺激も強くなり、かゆみが増してしまう、ということですね。

 

かゆいから、とかくのは絶対にダメ!

手足口病の発疹のかゆみは体質のせい、と言ったところで、
つらいかゆみが治まるわけでは、当然ありません。

ですが、手足口病の発疹をかいてしまうのは、絶対にやってはいけないことのひとつです。
手足口病の発疹は水疱性で、そのなかには、先ほどお話ししたように、
体外に排出されたウイルスがびっしりつまっています。

かゆいから、とかきむしって発疹部分がかき壊れてしまった場合、
ウイルスを周囲にばらまくことになってしまうんですね。

そうなると、その周囲にいる人、かき壊れてしまった部分や指に触れた人、
かき壊した指で触れたものに触れた人……と一気に感染が拡がります。
これは絶対に避けたい事態ですよね

ですが、我慢のきかない子供の場合ですと、
どうしてもかき壊すまでかいてしまいがちです。

そのためにも、かゆみを抑える方法はぜひ知っておきたいものです。

 

がまんできないかゆみ!どうしたらいい!?

手足口病は、特効薬やワクチンが存在しないため、根本治療ができない病気です。
つまり、ウイルスが沈静化して症状が治まるのを待つしかないんですね。

ですから、かゆみに対しても、劇的に治まる方法というのはなく、
かゆみを少しでも緩和して、自然治癒を待つ対処療法が取られます。

ここでは、かゆみを抑える方法をご紹介したいと思います。

 

■冷やす
体温が高くなると、皮膚表面に血液が集中するため、発疹部分への刺激が強くなり、かゆみが増す原因になります。

ですので、少しでも皮膚表面の体温を下げてあげることが必要です。

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保冷剤や氷など、なんでも結構ですので、ガーゼやタオルでくるんで患部を冷やしてあげましょう。

ただし、使用した後の保冷剤はウイルスが付着している可能性があるので、必ず捨てましょう。
また、タオルなどは使いまわしたりせず、すぐに殺菌消毒してくださいね。

 

■塗り薬を使う
根本治療をする薬はありませんが、かゆみを抑える塗り薬はあります。

抗ヒスタミン剤と呼ばれるものがそれに当たります。
これは先ほどお話しした、ヒスタミンの働きに作用するお薬です。
市販で「かゆみ止め」として販売されているもののなかにも、該当するものがたくさんあります。

ヒスタミンの働きが抑えられれば、当然刺激も減りますから、かゆみも少し治まることになります。(個人差あり)

しかし、お子さんが感染している場合、薬のべたつきを嫌がる可能性があります。
その時は、薬を塗り広げずピンポイントで塗ったら、
すぐにガーゼや絆創膏などでカバーしてあげると良いでしょう。

 

かゆみ止めはかゆみ止めでも、ステロイド剤は×!

かゆみを抑える塗り薬として非常にメジャーなステロイド剤ですが、
手足口病の発疹には、絶対にNG! です。

そもそもステロイド剤は、何らかの原因で身体にダメージを負った際に起きる、過剰な免疫反応による炎症を抑える薬ですから、
免疫反応を促すだけのヒスタミンによる刺激には作用しません。

さらに、ステロイド剤には免疫抑制作用があります。
手足口病の諸症状は、免疫系が過剰に反応しているわけではありませんので、
免疫の働きを抑えてしまいますと、ウイルスと戦う力がなくなってしまい、
病気の悪化につながることもあります。

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同じ発疹や湿疹に効く薬でも、作用はまったく異なりますので注意してくださいね。

 

この記事のまとめ

いかがでしたか?

手足口病だけでなく、病気に感染したら、なるべくストレスを感じずに回復に専念したいものですよね。
ですが、かゆみ、というのは、場合によっては痛みよりも我慢がしにくいものです。

手足口病に感染してしまったというだけでもストレスですが、
そこにかゆみが加わってしまうのは、もっとつらいと思います。

正しい知識で処置を行い、ストレスフリーな状態で少しでも早い回復につなげていきましょうね。

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