手足口病はうつるの?いつまで期間を置けばいいの?

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6月になるのとほぼ同時に梅雨入りし、ジメジメムシムシした日が続きます。
梅雨の時期になると「あぁ夏が来たなぁ」と思う方も多いのではないでしょうか?

夏といえば、熱中症や夏風邪など、何かと心配事の多い季節でもありますよね。

そのなかでも、2011年には新型も発見され、昨年にも大流行した手足口病は、
小さいお子さんをお持ちの方なら、特に気になるもののひとつではないでしょうか。

手足口病は、ヘルパンギーナやプール熱とあわせた「三大夏風邪」のひとつですが、
他のふたつと大きく違い、ごくまれに重症化し、命の危険に関わることがあります。

今回は、そんな手足口病の感染力に注目してみたいと思います。

どういった経緯でうつるのか、
感染した場合、学校や会社はいつまで休めばいいのか、など、
気になることを一緒に学んでいきましょう。


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流行の原因は多様なウイルスと感染経路!

まずは手足口病の原因を簡単におさえておきましょう。

手足口病はコクサッキーウイルスとエンテロウイルスによる感染症です。

インフルエンザなどを考えていただけると分かりやすいのですが、
ウイルスが原因の病気の感染力はとても高いので、流行しやすいんですね。

また、インフルエンザにもA型やB型などのウイルスタイプがあるように、
手足口病の原因であるコクサッキーウイルスとエンテロウイルスにも、それぞれ複数のタイプがあります。

むしろインフルエンザよりも多様に存在し、計10種類ほどあります。

手足口病の予防接種がないことや、有効なワクチンがないのは、
このようなウイルスの多様性が原因なんですね。

そして、手足口病の感染経路は大きく分けて3つ、

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・くしゃみやせきなどの飛沫感染
・プールなどで感染箇所に触れたり、感染者と同じものに触れたことによる接触感染
・排泄物に含まれていたウイルスが口から入る糞口感染

です。

手足口病の大きな特徴として、その患者の実に90%が子供であることが挙げられますが、
幼児が手足口病にかかりやすい理由として、
これらの感染経路は決して見逃すことができない要素です。

これはどういうことかというと、
子供の集まる保育園や幼稚園は、当然子供同士の生活距離が近くなります。
距離が近ければ、当然飛沫感染のリスクが高まります。

さらに、子供は大人ほどの衛生観念はまだ発達していないので、
手洗いなどが不十分な状態で人や物に触れてしまう事も多々あります。
そのため、接触感染や糞口感染も起きやすく、
つまり、全ての感染経路に対処するのはなかなかに難しい、ということです。

手足口病の流行には、こういった要因は大きく関係しているんですね。

 


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感染から、発症・完治までの時間はどれくらい?

では、ウイルスに感染するとどうなるのでしょうか?
細かく見ていきましょう。

まず、感染してからウイルスがその力を発揮するまでの、
いわゆる潜伏期間は、3~5日程度です。

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3~5日が経過すると、
口のなかや手のひら、足裏や足の甲に2~3mmほどの水泡性の発疹が現れます。

水泡性の発疹というと想像がつきにくいですよね。
「周りに比べて中心部分がうっすらと白い発疹」を想像してください。
これはまずは口のなかに出ることが多いようです。

咽頭炎や発熱の症状が見られることもありますが、
これは必ず、ということではなく、発症するのは全患者のおよそ1/3程度です。

また、発熱しても37~38度程度のいわゆる微熱の範囲内で、
似たような症状のヘルパンギーナのように39度以上の高熱になることはありません。

そして気になる回復までの期間ですが、
今お話ししたような症状は1週間程度で治まっていきます。
発疹などの痕が残ることもありません。

つまり、普通であればそれほど心配するほどではない病気と言えます・

とはいえ、脳炎や髄膜炎などの中枢神経系の合併症を引き起こすことがごく稀にあるのが、
手足口病の少しコワイところです。

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ただし、それはあくまでもレアケースなので、必要以上に過敏にならず、
初期症状の口内の発疹を確認した後は、注意深く見守り、
少しでも気になるところがあったら、速やかに病院へ行きましょう。

 

手足口病にかかっても隔離は必要ない!?

お子さんやご自身が手足口病にかかった場合、気になるのが
「どれくらい学校や会社を休めばいいの?」ということではないでしょうか?

改めて考えてみると、インフルエンザのように「○○日欠席(欠勤)を」という規定を聞いたことがありませんよね。

実は、先ほどお話しした「回復まで1週間」というのは、
あくまでも「症状が治まるまで」の話であって、
手足口病のウイルスは、回復してからおよそ1か月と、
比較的長いスパンで便などから排泄されていきます。

となると、「1か月も休まないといけないの!?」となります。
さすがにそんなに休むわけにはいきませんよね。

実は、厚生労働省によって定められている「出席や出勤の停止を求められる感染症」に、
手足口病は含まれていません。

つまり、手足口病を発症したからと言って、
必ず休まなければならない、というわけではない、ということです。

これには、先ほどお話しした、原因となるウイルスと感染経路が大きく関係しています。

手足口病の原因となるコクサッキーウイルスやエンテロウイルスにはタイプが沢山あり、
有効なワクチンなどもなく、感染経路も様々であることは、すでにお分かりかと思います。

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つまり、現実として感染を確実に防ぐのはかなり難しい、と捉えられているんですね。

また、1か月もの期間欠席させるというのも現実的ではありません。

こういった点で、「手足口病にかかったらこれくらい休まなければいけない」という明確な規定は存在していないんです。

ですので、発疹や発熱がある期間は、体調や体力を考慮してお休みし、
症状が治まったら「回復」と判断して復帰する、というのが一般的です。

とはいえ、1か月はウイルスを保持していると考えると、
少し不安ですよね。

ですが、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスは、
症状が出ている時期を過ぎれば、その力はかなり弱まるため、
感染したとしても発症の可能性は、それほど高くありません。

もしも不安な場合は、病院で医師の指示を仰ぐのも、ひとつの手段だと思います。

 

この記事のまとめ

いかがでしたか?

夏になると一定の流行があるものの、
インフルエンザなどに比べると、はっきりしていない部分も多い手足口病ですが、
それには、「確実な予防ができない」という背景があったからなんですね。

確実な予防ができない、というととてもコワイことのように感じてしまいますが、
「防ぎきることができない」と冷静にとらえて、
逆に「ならばせめて何ができるだろう」と考えてみましょう。

正しい知識をもってそのように考えていくことが、
手足口病だけでなく、感染症全般への基本的な予防につながっていくのではないかと思います。

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