ヘルパンギーナや手足口病はうつる?潜伏期間ってどのくらい?
ヘルパンギーナ、手足口病は、3大夏風邪の中で似た症状を持っています。
どちらも同じウイルスが原因で、主に子供が感染することが多いです。
幼稚園や保育園、お風呂やプール、などいろいろな場所で感染するため毎年、感染拡大が心配されています。
今回はヘルパンギーナと手足口病の感染についてまとめました!
ヘルパンギーナってどんな病気?
ヘルパンギーナは原因ウイルス、感染経路、症状などいろいろな部分がとても手足口病と似ています。
ここではヘルパンギーナについてご紹介しますね。
■原因
ヘルパンギーナは手足口病と同じ原因ウイルスである、エンテロウイルスが原因で発症します。
エンテロウイルスの中でも主にコクサッキーA群ウイルスが原因になることが多いです。
■症状
・突然の高熱(38度~40度)
手足口病は発熱しても38度以下の熱が多いですが、ヘルパンギーナはいきなり高熱が出ます。
・口内の水泡
手足口病はその名のとおり手足口に発疹が出ますが、ヘルパンギーナの場合は主に口内にのみ水泡ができます。
手足口病同様、この水泡が破れたり、つぶれたりすることで痛みが生じ、その痛みで飲食ができなくなってしまいます。
■治療
手足口病同様、特効薬はありません。
症状を和らげるための対処療法で自然治癒を待ちます。
高熱は3日~5日、水泡は1週間程度で回復することが多いです。
■感染経路
・飛沫感染
咳やくしゃみなどにより感染者のウイルスが飛散し、粘膜に付着することで感染します。
・接触感染
皮膚や粘膜が直接接触することで感染します。
また、感染者の触れた物に触れ、手にウイルスがつき、経口感染することもあります。
・糞口感染
感染者の排泄物内にいるウイルスが口から入り感染します。
手足口病はうつるの?
先ほどヘルパンギーナについて説明しましたね。
手足口病も同じ系統のウイルスのため、同様の経路で感染します。
特に手足口病は手や足などの露出した場所に発疹ができるため、接触感染の危険が高いのです。
発疹がつぶれ、ウイルスの含まれた内容物が出てしまうのですね。
また、手足口病やヘルパンギーナの原因ウイルスは非常に感染力が強いのも特徴です。
但し、ある程度は予防ができます。
■飛沫感染
マスクを着用することで、咳やくしゃみで飛散するウイルスが鼻や口を経由して体内に入ることを防ぎます。
また、うがいをすることも効果的です。
■接触汗腺
こまめに手洗いをしましょう。
また、タオルの共用や一緒にお風呂に入ることを避けます。
感染者が小さな子供の場合はお風呂を避けることは難しいですね。
■糞口感染
トイレやおむつ交換後の手洗いを徹底することで予防できます。
潜伏期間ってどのくらい?
ヘルパンギーナ、手足口病の潜伏期間はどれくらいなのでしょうか。
病気別にみていきましょう。
■ヘルパンギーナ
感染後、2日~1週間程度潜伏期間があり、この期間に自覚症状はありません。
尚、ヘルパンギーナの場合、発症して発熱したときの感染力が非常に強いといわれています。
熱が下がった後、2日程度で感染力が弱まりますが、それでも人に感染させる力はあります。
また、その後2週間~4週間ほどはヨダレ、唾、排泄物内にウイルスが存在していますので、症状が治まってからも人に感染させる可能性があることになります。
■手足口病
感染後3日~5日の潜伏期間があります。
ヘルパンギーナ同様、自覚症状がない期間です。
手足口病の場合、この潜伏期間の感染力が一番強いのです。
自覚症状がない期間の感染力が最大という部分が汗腺を拡大させる一因になっているのかもしれませんね。
そして、発症すると感染力は弱くなっていきますが、こちらもまた人に感染させるだけの力はあります。
その後、症状が回復しても排泄物内には1か月ほどウイルスが存在するため、糞口感染の危険は続きます。
どちらもとても長い期間ウイルスが体内にいることがわかりますよね。
また、潜伏期間も1週間弱あるため、非常に感染しやすい病気になっています。
まとめ
ヘルパンギーナと手足口病が、とても似ていることがわかりましたか?
小さな子供の場合、手洗いやうがいができなかったり、マスクをつけることができなかったりと感染を予防することが非常に難しいです。
そういったことも原因の1つとなって、幼稚園や保育園など子供が集団生活する場で流行する傾向にあります。
また、小さな子供を一人でお風呂に入らせることはできませんよね。
そのため、育児中のパパやママの抵抗力が落ちている時などは感染する可能性が高まりますので、注意してくださいね。