手足口病がうつる時期とは?保育園などは行かせてもいいの?
保育園や幼稚園に通うようになると様々な病気に感染します。
中でも手足口病は感染力が強く、辛い症状も出る病気ですよね。
働くママにとって子供の病気は一大事です。
保育園は休ませなければならないの?発疹が消えたら登園させてもいいの?と悩むことも多いと思います。
今回は保育園での手足口病についてまとめてみました!
手足口病に流行する時期はあるの?
保育園や幼稚園など、子供が集団で生活する中で感染する病気はたくさんあります。
中でも手足口病はヘルパンギーナ、プール熱(咽頭結膜熱)と並び、3大夏風邪と言われる流行性の高い病気です。
夏風邪というだけあって、手足口病は毎年6月~8月の夏季に流行します。
手足口病の原因であるエンテロウイルスやコクサッキーウイルスは高温多湿の環境を好みます。
日本の夏はまさに高温多湿です。
このことから夏にウイルスが増殖し、流行しています。
子供が手足口病になったらどうすればいい?
子供の手足に発疹を見つけた瞬間、落胆するママも多いのではないでしょうか。
特に働くママにとって子供の病気はとっても大変なことですよね。
仕事と子育ての両立に健康は欠かせないんです!
それでも子供が手足口病に感染してしまったら・・・。
辛い症状から開放してあげたい、早く治ってほしい、いろいろな思いがあるかと思います。
ここでは子供が手足口病に感染してしまった場合の対処法についてみてみましょう。
■どんな治療があるの?
やっぱりまずは病院へ行くことが多いと思います。
手足口病は主症状の他にわずかではありますが、合併症の危険もあります。
特に小さな子供の場合は合併症の症状がわかりにくいため、病院へ行くことは大切です。
しかし、残念ながら手足口病に効く薬はありません。
対処療法で辛い症状を緩和しながら、自然治癒を待つことになります。
■自宅でできる対処はある?
症状別に自宅でできる対処法をまとめました。
・手足の発疹
子供はほとんどの場合、発疹に傷みやかゆみがありませんので、基本的にはそのまま消失を待つことになります。
但し、気になって潰してしまったり、破いてしまったりすると発疹内のウイルスが散り、家族に感染させることになりますので、注意が必要です。
もしもかゆみがある場合は、市販のかゆみ止めを使用することができます。
手足口病の原因ウイルスはステロイドにより増殖しますので、市販薬を使う場合は必ず非ステロイド剤を使用しましょう。
・口内炎
口内炎には痛みが出ることが多くあります。
この痛みにより飲むこと、食べることができなくなる場合が多く、何も口にできないと脱水症状を起こす可能性が出てきます。
まずは傷みを感じさせる温かい飲食物や柑橘類を避け、冷たく冷やした物を与えましょう。
それでも食べられない場合は、口内炎治療薬を使うことも選択肢の一つです。
口内炎治療薬は軟膏、スプレー、パッチなど様々なタイプが市販されていますので、子供に合った物を選ぶと良いでしょう。
この場合もかゆみ止めと同様に非ステロイド剤を使用してくださいね!
すべてを試しても飲食できない場合は脱水症状を起こす前、早めに病院へ行きましょう。
・発熱
基本的に38度以下の微熱程度で治まります。
寝苦しそうな時などは市販の冷却シートや氷枕などで冷やしてあげると気持ちよく眠れますよ。
万が一高熱が出た場合は病院へ行くことをおすすめします。
発熱は体内でウイルスと闘っている証しでもあります。
安易に解熱剤を使用することは避けてくださいね。
・嘔吐、下痢
嘔吐や下痢の症状は、体内からウイルスを排出しようとしている場合と、胃腸にウイルスが感染している場合があります。
発熱同様、安易に止瀉薬などを使用すると感染を長引かせる可能性がありますが、長く続くと脱水症状を起こす危険があります。
症状が酷い場合は病院へ行きましょう。
尚、通常は整腸剤を処方されることが多いようです。
手足口病がうつる期間は?
手足口病の原因ウイルスは非常に強い感染力を持っています。
それでも感染力が弱くなる時期、ウイルスがいなくなる時期がありますので、きちんと時期を見極め、人にうつさないようにしましょうね。
■体内にウイルスが存在する期間は?
ウイルスに感染後、潜伏期間、発症期間、回復期間と経過を辿ります。
その間は常に体内にウイルスが存在しています。
回復期間に入ると唾液や鼻水などの分泌物からウイルスは消えますが、完治後1か月は排泄物内にウイルスが残っています。
よって、感染から完治後まで含めると1か月~1か月半程度体内のどこかにウイルスが存在していることになります。
■人に感染させてしまう期間は?
感染から時間の経過と共にウイルスの感染力は落ちていきます。
手足口病は感染後、3日~5日潜伏期間があり、この期間の感染力が最大と言われています。
しかし、この期間中は症状が出ないため感染を防ぐことは難しいですね。
発症期間に入ると感染力は弱くなっていきますが、この時期もまだ人に感染させる力を持っています。
ここまでの期間は飛沫感染、接触感染、糞口感染すべてに注意しなければなりませんね。
その後、回復期間に入ると唾液や鼻水などからウイルスがいなくなり、飛沫感染や接触感染の危険が低くなります。
すべての症状が消失した後も排泄物内にウイルスが残っていますので、完治後1か月ほどは糞口感染の危険があります。
オムツ交換をするママや保育士は完治後も感染する危険がありますね。
保育園には行かせもいいの?
子供の間で流行する病気の中にはインフルエンザやおたふくかぜなど、出席停止になる病気がいくつかありますよね。
これは学校保健安全法の中で細かく決められています。
手足口病は「感染期間が長い」「潜伏期間から感染力がある」という理由から出席停止をしても感染を予防することがほぼ不可能なため、出席停止に指定されていません。
実際、ほとんどの保育園、幼稚園で登園禁止にはなっていないようです。
この点が保育園や幼稚園で手足口病が流行しやすい原因の1つかもしれませんね。
但し、中には各園で規定を設けている園もあるようなので、登園規定があるのかを事前に確認しておいた方が良いでしょう。
まとめ
今年に入って国内で手足口病に感染した人は、既に1000人を超えています。
そして、これから夏に向けて例年通り、感染者は増加すると予測されているんです。
私の息子も今年、保育園に入園したばかりなので覚悟はしている反面、やはり感染しないでほしいと願っています。
登園目安の考え方は各園、各ママそれぞれでしょうが、できるだけ人に感染させないように感染力の強い時期は仕事を調整するなどの必要があるかもしれませんね。