大人同士で手足口病に感染する?潜伏期間はどのくらい?
子供から手足口病をうつされた経験のある大人は多いと思います。
大人は感染しない、と思っている方もいるようですね。
手足口病はウイルス性の病気のため、その原因ウイルスに免疫がなければ大人も感染します。
発疹などの辛い症状に悩まされる前に、感染を予防しましょう!
今回は手足口病の潜伏期間に焦点をあててみました。
感染の原因は?どのようにしたら感染するの?
手足口病の原因ウイルスは現在わかっているだけで10種類以上あります。
その中でも例年感染報告が多いウイルスは「コクサッキーウイルスA16」と「エンテロウイルス」の2種類です。
手足口病にはワクチンも特効薬もありませんので、予防接種などで事前に予防することはできません。
少しでも手足口病にかからないようにするために、まずはどのようにしたら感染するのか、感染経路を見てみましょう!
■飛沫感染
インフルエンザの季節によく聞く名前ですね。
ウイルスを保有している人の咳やくしゃみでウイルスが飛散し、他の人の粘膜に付着することで感染します。
手足口病のウイルスは高温多湿を好みますので、通勤の電車やバスには要注意ですね。
■接触感染
皮膚が直接接触したり、粘膜が直接接触したりすることで感染します。
また、ウイルスがついた手で触った食べ物や物にはウイルスが付着します。
その食べ物や物を知らずに触った場合、手にウイルスが付着しますので、その手で粘膜に触れると感染します。
浴室の物やタオルの共有で感染する率が高いので、注意してくださいね。
■糞口感染
感染者の排泄物内にはウイルスがあります。
オムツ交換やトイレでそのウイルスが手に付着し、手洗いをしないと感染する危険があります。
この3種類の感染経路を予防するには、「マスクの着用」「手洗い」「うがい」が効果的です。
風邪やインフルエンザの予防と同じですね。
難しいことではないので、積極的に予防してください。
感染したらすぐ発疹が出る?潜伏期間はどのくらい?
予防をしているつもりでも感染することはあります。
会社に勤務する方などはマスクをしたまま商談、接客をすることも難しいでしょう。
万が一自分が感染した場合、どのような経過を辿るのか見ていきましょう。
■潜伏期間(3日~5日)
原因ウイルスに感染してから数日間は潜伏期間のため、症状が出ません。
自分が感染していることに気付かないので、他の人にうつしてしまう可能性があります。
普段からマスクを着用したり、デスク周りを除菌したりする癖をつけることで感染させてしまう可能性を減らすことができますね。
■発症期間
発症期間は2段階にわかれます。
・発症期(1日~3日)
手足の発疹、口内炎、発熱、下痢などの初期症状が出始めます。
症状が軽い時期のため、感染に気付いても会社へ行くことができると思います。
もしも出勤する場合には、人にうつさないよう十分に配慮しましょう。
・重症期(6日~9日)
発疹や口内炎にかゆみ、傷みを伴います。
熱が出る場合は高熱になる時期でもあります。
手足口病の感染期間のうち一番長く、辛い期間になります。
■回復期(1週間前後)
数日中に諸症状がなくなります。
最後まで残る症状はほとんどの場合、発疹です。
発疹は3日~4日の間で乾燥し、その後自然に消えますが、子供と比較すると予後は良いとは言えません。
皮や爪が剥がれる、痕が残るなどが確認されています。
手足口病の症状自体はこの発症期間~回復期間の合計10日~2週間程度でなくなり、唾液などからもウイルスはなくなります。
しかし、その後排泄物内にのみ1か月ほどウイルスは残りますので、保菌者であることを自覚した行動をしてくださいね。
感染は子供から?大人同士でも感染することがあるの?
結論から言ってしまうと、大人同士でも感染します。
一般的に子供の病気と思われるほど子供の感染者が多いため、感染元が子供であることも多くなります。
しかし、手足口病に感染する条件として「子供から感染する」という条件はありません。
あくまでも、原因ウイルスをもっている人から飛沫感染、接触感染、糞口感染で感染をする病気なのです。
手足口病は出勤停止命令対象の病気ではないため、重症期を除いたほとんどの方が出勤しているようです。
実はあなたの身近にも手足口病の原因ウイルスを保有した人がいるかもしれないのです。
また、潜伏期間で気づかないだけで自分が保菌者かもしれないのです。
手足口病は夏風邪の一種とされていることから、真冬に感染する確率は低いですが、夏前後には相手が子供でも大人でも感染することをよく覚えておいてくださいね!
まとめ
いかがでしたか?
手足口病は大人同士でも感染する可能性がある病気です。
日本の夏は原因ウイルスにとって格好の条件のため、毎年流行します。
潜伏期間があることからいつ誰が感染しているかわかりにくいので、日常的な予防を心掛けてくださいね!