犬が熱中症になるメカニズムは?症状や後遺症は?

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熱中症は人間だけでなく、犬にとっても危険な病気です。

気温が低くても湿度が高いことで熱中症になることもあります。

犬は人間と違い発汗による気化熱を利用して体温を下げにくいんです。

愛犬を守るためにも常に愛犬の状態に注意してくださいね。

ここでは犬が熱中症になる原因や対策についてご紹介します!


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犬も熱中症になるの?どうして?

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犬だけでなく、動物が熱中症になると聞くと不思議な感じがする人もいると思います。

熱中症のメカニズムを考えてみましょう。

暑くなると汗によって体温調節をしようとします。

暑さが継続してくると汗が出続け、体内から水分や塩分などが極端に減ってしまいます。

その結果、脱水症状を起こし、熱中症になりますよね。

これって、実は人間も犬も同じなんです。

しかも、人間と比べて犬の方が熱中症になりやすいんですよ!

では犬が熱中症になりやすい原因を見てみましょう。

 
■汗腺が少ない

人間は体の様々な個所に汗腺を持っており、そこから汗を出して体温調節をしています。

水分である汗が蒸発する時の気化熱を利用して体温を下げているんです。

しかし、犬が汗をかく場所は肉球だけなんです。
汗は汗腺から出ますが、犬の汗腺は足の裏にしかありません。

人間のようにいろいろな個所から汗が出ない分、気化熱も少なく、体内に体温がこもりやすいんですね。

 
■被毛

犬は全身を毛で覆われていますね。

この毛のおかげで寒さにはとても強いですが、逆に暑さは苦手なんです。

犬の毛は体温を逃がさないようにしているんです。

人間のように洋服で調節しているわけではないので、暑いから脱ぐということもできず、体温がこもってしまうのです。

 
■パンティング

犬が舌を出して「ハッハッハッ」と激しく呼吸をしているのを見たことがありますよね?

その早いペースで浅く呼吸することをパンティングといいます。

犬が汗を出せるのは肉球だけなので、このパンティングをして体温を下げるんです。

しかし、このパンティングは様々な筋肉の収縮を利用して行いますので、一旦体温が下がっても筋肉の収縮によって再び体温が上がってしまうのです。

 
■体感温度の違い

犬は人間よりも低い位置で生活していますね。

ベビーカーに乗る赤ちゃんはベビーカーを押すママよりも暑いと聞いたことありませんか?

低い位置は地面からの照り返しで気温が高いんです。

その結果、人間が暑いなぁと感じている時、犬はとーっても暑い!!と感じているんですね。

 
■飼育環境

屋外で飼育している場合や、真っ昼間の散歩は要注意です。

過度の運動も体温が上がりますので、危険ですね。

また、肥満犬は適正体重の犬に比べて熱がこもりやすくなるため、熱中症になりやすいことも覚えておいてください。

 


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犬の熱中症ってどんな症状がでるの?

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さて、犬が熱中症になった場合にどんな症状が出るのでしょうか。

犬は辛くても言葉で伝えることができません。

症状を把握し、少しでも様子がおかしいと思ったら急いで対処が必要です。

ここでは熱中症の症状と、対処法をご紹介しますね。

 
■犬の熱中症の症状

・食欲がない
・元気がない
・ぐったりしている
・ヨダレが大量に出る
・心拍数、脈拍がいつもより早い
・呼吸が荒い
・歩くときにふらつく
・口内が鮮紅色になっている
・血圧低下
・嘔吐
・下痢や血便
・眼球が不規則に動いている(眼振)
・痙攣

普段からよく観察していればすぐに気づける症状がたくさんあると思います。

この症状に気づいたらすぐに対処してくださいね!

 
■犬が熱中症になった場合の対処法

基本的に熱中症の症状が出てから30分~1時間以内にきちんと対処すれば回復するようです。

 
・まずはとにかく体を冷やす

人間と同じく、外出時はすぐに日陰などの涼しい場所へ移動します。

その後、水を飲ませ、犬に直接水をかけてください。

この時、氷水などの極端に冷たい水はかけないでくださいね。
冷たすぎる水は血管を収縮させてしまいます。

水をかけた体に扇風機などで風を当て、気化熱により体温を下げます。

 
・動物病院へ行く

できれば体を冷やしている間に病院に連絡をしておくと良いですね。

動物病院では直腸温度が39.5度に下がるまで、体温を下げる処置をします。

その後、点滴や投薬をし、ショック症状を予防します。

熱中症になって数時間経過してしまった場合は、この時点で死亡してしまうこともあります。

 

後遺症が残る場合も?

 

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人間も同じですが、熱中症には段階があります。

初期症状の時点できちんと対処できれば良いですが、熱中症が進行してしまうと死亡する場合も少なくありません。

また、死亡には至らなくても後遺症が残ることがあります。

一般的に体温が41度まで上がってしまった場合、重篤な症状が出るようです。

熱中症が原因で犬の体内でどのようなことが起きるのかを見てみましょう。

 
■熱中症による体内変化

 

・たんぱく質の損傷

体温が43度以上になった場合、永久的にたんぱく質が損傷します。

卵は一度加熱すると元の形に戻らないですよね。
同じことだと思ってください。

 

・脳(神経)障害
高体温が続くと脳に重度のダメージを与えることがあります。

脳がダメージを受けると心臓や呼吸を止めてしまうこともあり、そのまま亡くなってしまうこともあります。

脳に障害が出た場合の、歩く時にふらつくようになってしまったり、首が傾いたままになってしまったりする後遺症が残ることがあります。

 

・肺炎

継続的な高体温により、呼吸数が増加し、肺や心臓に過剰な負担をかけることで肺炎を起こすことがあります。

 

・心不全

肺炎と同じく、高体温による呼吸数の増加で心臓に負担がかかります。

その負担が原因で心不全を引き起こすのです。

心不全の根本治療は難しく、主な治療は症状の進行を緩やかにするために心臓にかかる負担を減らす対処療法になります。

 

・腎不全

熱中症で血圧が低下すると、様々な臓器に栄養が回らなくなります。

この状態が継続すると各臓器がダメージを受けます。
中でも腎臓は再生不能な臓器のため、危険です。

腎臓に影響が出た場合、まずは急性腎不全になります。

ここで処置できれば元気になることができますが、その後慢性腎不全に移行することがあります。

腎臓の4分の3以上の機能が低下した場合に慢性腎不全となります。

腎不全は食欲不振、嘔吐、筋力低下、下痢、痙攣など様々な症状が現れ、末期になると尿毒症になります。

 

 

まとめ

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今回は犬の熱中症についてご紹介しました。

熱中症は人間にとっても犬にとっても非常に危険な病気ですね。

特に犬の後遺症は命に直結する怖い症状までありました。

熱中症にならないよう対策することが一番ですが、それでも毎年熱中症にかかってしまう犬が後を絶ちません。

普段から犬の状態を観察し、少しでも様子がおかしいと思ったら病院へ行ってください。

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