熱中症になったかも?寒い時の応急処置の方法は?
熱中症になると暑くなるイメージがありませんか?
実は熱中症は体温調節ができないことが原因で寒気を感じることもあるんです!
頭痛や吐き気と重なると、風邪と間違えそうですよね。
また、子供は熱中症にかかりやすいので、きちんと熱中症対策することも必要です。
それでは熱中症について詳しくご紹介します!
熱中症になった時、まずするべき事は?
熱中症になったかも?と気づいても処置方法がわからなければ、症状はどんどん進行してしまいますよね。
特に子供の場合は体温調節機能が未発達のため、進行が早く手遅れになってしまうこともあります。
そうならないためにも、熱中症になった時にまずすべきことをご紹介しますね!
■熱中症の対処法
・室内や日陰などの涼しい場所に移動する
とにかくまずは、涼しい場所に移動してください。
外出時でも近くに入れる建物があるのであれば、屋内に入ります。
このとき、エアコンの効いたところに入ることが重要ですよ。
夏場のエアコンが効いていない屋内は更に熱中症を進行させてしまいますので、注意してくださいね。
また、近くに建物がない場合は、木陰など日差しが当たらない場所に移動します。
・衣服の締め付けをなくする
熱中症は体に熱がこもっている状態のため、体の熱を外に逃がす必要があります。
洋服を着ていると風が入らないので、熱が逃げにくいのです。
そのため、着ている服を緩め、体に風が当たるようにします。
大人の場合はすべて脱がせることは難しいですが、小さい子供の場合は上半身裸にさせることもできますよね。
・首やわきの下、足の付け根などの太い血管部分を冷やす
首やわきの下、足の付け根には太い血管が通っています。
この血管を重点的に冷やすことで、体内を効率よく冷やし、体温を下げることができます。
食品を購入した時についてくる保冷剤がサイズ的にちょうどよいかと思いますが、なければ氷をタオルでくるんだもので代用もできます。
外出中でそのようなものがない場合は、冷やしたタオルを使って冷やしてください。
その際はタオルがすぐに温まってしまうので、こまめに濡らしてきちんと体が冷えるようにしてください。
・電解質、塩分を含む水分を補給する
大量に発汗し、体内の水分量が減っている状態のため、水分補給をします。
このとき水を飲むのではなく、ミネラルなどの電解質を含む水分を補給することがポイントです。
汗は体内の水分と一緒に塩分やミネラルなど、電解質も排出されています。
この状態で水だけを補給すると既に減っている体内の成分を薄めてしまうことになるので、注意してください。
以上が熱中症のどの症状にも共通する、まずすべきことです!
ただし、初期症状を超えて進行している様子がある場合には、すぐに病院へ行くか、救急車を呼び、医師による診察、治療を受けてくださいね!
熱中症で寒気?応急処置はどうすればいいの?
熱中症なのに寒気がするなんて、ありえないでしょ!と思っている方もいると思います。
私も初めて知った時はそう思っていました。
しかし、熱中症は脳にも影響を与えてしまうため、このような現象が起きるのです。
■寒くなるのはどうして?
結論から言ってしまうと、「体温調節機能が働かなくなる」ことが原因なんです。
熱中症で脱水症状を起こした場合、まずは頭痛や吐き気、めまいなどの初期症状が現れます。
この時点で対処できれば寒気を感じることはほぼありません。
しかし、そこから症状が進むと脳の視床下部にまで影響を及ぼし、体温調節機能に異常が現れます。
体温調節ができないことが原因で、体温がどんどん上がってしまうのです。
さて、ここで風邪をひいたときを想像してみてください。
高熱が出るとき、実際には熱が高くなる間ですが、寒気がしたり、ガタガタ震えるほど寒く感じたりするときがありませんか?
原理は同じです。
体が熱くなると真夏の外気さえも冷たく感じ、寒気がするんですね。
■その寒気、風邪なの?熱中症なの?
寒気、頭痛、吐き気、と聞くとみなさんはどんな病気を想像しますか?
風邪を想像しますよね。
そうなんです!
熱中症の初期から中期にかけての症状は風邪の症状と似ているんです。
更に厄介なことは、熱中症で寒気を感じる場合はすでに初期症状が通り過ぎ、中期に入っています。
病院で点滴するほどのレベルまできているということなんです。
風邪だと思って様子を見ていた、なんて流暢なことを言っていられないんです。
では、熱中症か風邪かをどうやって判断すればよいか?
肌の温度を確認してください!!
風邪をひいて発熱している場合は、肌も熱いのです。
しかし、熱中症の中期は汗が蒸発しないため、汗が肌にまとわりついて肌が冷たくなります。
また、風邪の場合は咳や鼻水が併発している場合もあるので、目安の一つにしてくださいね。
■寒いときの処置方法
まず、熱中症と判断される場合はなるべく早く医療機関を受診してください。
既に熱中症が中期まで進んでいるため、なるべく早く医師に診察してもらうことをおすすめします。
ここでは様々な状況ですぐに医療機関を受診できない場合や、救急車を呼び到着するまでの間、自分でできる対処法をご紹介しますね。
・室内や日陰などの涼しい場所に移動する
寒いのに涼しい場所へ行って大丈夫?と思われるかもしれませんが、暑さ(熱)によって引き起こされている熱中症ですから、まずは涼しい場所に移動することが先決です。
・足を高くして寝かせる
体内に熱が蓄積すると、体は熱を逃がそうとします。
熱を逃がそうとするときは、手足などの末端に血液を流すように体が働きます。
足を高くして寝かせることでその血液を頭の方に流す助けになります。
・衣服の締め付けをなくす、脱がせる
体内の熱を逃がすときに服が邪魔をします。
小さい子供の場合や室内なら服を脱がすこともできますが、外で大人が服を脱ぐことは難しいですよね。
そのため、なるべく肌が露出するように衣類の締め付けをゆるめて、風を通しやすくします。
・首やわきの下、足の付け根などの太い血管部分を冷やす
首やわきの下、足の付け根には動脈という太い血管が通っています。
動脈付近を冷やすことで、体内を効率的に冷やすことができます。
・手足を末端から心臓の方向に向けてマッサージする
足を高くして寝かせるのと同じ理由です。
末端に集中しようとしている血液が、心臓や頭の方向に向かって流れるよう外部から援助します。
・電解質(塩分)を含む水分を補給する
すぐに準備ができるのであれば経口補水液やイオン飲料が最良です。
大量の発汗により体内の水分と一緒にナトリウムなどの必要成分も排出されています。
この状況で水だけを補給してしまうと、既に減っているナトリウムなどが薄まってしまいます。
経口補水液は水分のほか、ナトリウム、糖質など体液に必要な成分が含まれているので、熱中症改善に最適なんです!
万が一、既に意識がなくなっている場合は無理に飲ませることは危険ですので、避けてください。
今は子供用のイオン飲料なども市販されていますので、自宅に買っておくと安心ですね。
寒い時に助かるアイテムは?
では熱中症で寒気を感じた時にあると助かるアイテムは何でしょうか。
寒いから毛布!カイロ!などと勘違いしないでくださいね。
熱中症での寒気は体温調節異常が原因なので、寒さを改善するには熱中症の対処が必要なんです。
事前に便利なものがわかっていれば準備もできますよね!
■水分補給にはコレ!
頭痛や吐き気など、熱中症の初期の段階から寒気を感じる中期になっても必要不可欠なのは水分補給ですよね。
また、熱中症対策にも役立ちます。
「OS-1」
(出典:http://www.os-1.jp/)
OS-1はTVのCMなどでもお馴染みになりましたね。
脱水症状になった際に補給が必要な水分、ナトリウムイオン、カリウム、ブドウ糖など必要成分をバランス良く配合しています。
「Beanstalk ポカリスエット」
(出典:http://www.amazon.co.jp/)
Beanstalkは粉ミルクをはじめとするベビー用品メーカーです。
このBeanstalkのポカリスエットは乳幼児の体液と同じ浸透圧になっていますので、赤ちゃんの体に負担なく摂取できます。
「塩飴・干し梅」
(出典:http://www.suigyoku.co.jp/item/T209/)
イオン飲料などがないとき、水だけを補給することは避けた方がよいのは既にご存知だと思います。
しかし、周りに都合よく経口補水液がないこともあるでしょう。
そんな時はこの塩飴を活用しましょう。
水と塩飴を摂取することで、水分、塩分、糖分が補給できます。
その他に干し梅なども良いですね。
■体を冷やすにはコレ!
「瞬間冷却剤」
(出典:http://www.amazon.co.jp/)
冬に利用するカイロと全く逆のこの商品。
内部の袋を手で割るだけで、保冷剤代わりになります。
使い捨てですが、価格もそう高くないため鞄に1つ入れておくと緊急時に役立ちます!
「冷却効果のあるタオル」
(出典:http://www.amazon.co.jp/)
外出時などは保冷剤を持っていないことがほとんどですよね。
水で濡らすだけで普通のタオルよりも冷却効果を発揮します。
商品により多少異なりますが、高分子給水ポリマーなどを使用して、一般的なタオルよりも水分給水率が高いんです。
気化熱を利用して高くなった体温を下げることができます。
様々な商品が販売されていますので、自分の好みの色やサイズを選べます。
「冷却スプレー」
(出典:http://www.amazon.co.jp/)
着ている服にスプレーするだけで、瞬時に冷やします。
商品により異なりますが、スプレーから出る冷気はマイナス温度のため、服の上からでも体を冷やす効果があるんです。
これなら大きな荷物にもならず、水も必要ないので外出中にも使用できますよね!
「日傘」
(出典:http://www.amazon.co.jp/)
直接的な冷却効果はありませんが、外出時に熱中症になった場合、涼しい場所に移動する必要がありますよね。
近くに建物などがない場合、この日傘がとても役立ちます。
特に遮光タイプの傘はさすだけで傘下の温度が下がりますので、地味ですが必須アイテムと言えます!
まとめ
熱中症は寒気や頭痛、吐き気など風邪と似ている症状があるので間違えやすいので、注意しなければならないですよね。
熱中症が原因で体温調節ができなくなった時は、既に初期段階から進んでいます。
特に子供は体内水分量が多く熱中症になりやすいので、事前に水分補給など対策をしておくことが大切ですね。
暑いと思ったら無理をせずに、涼しい場所で休息することが一番大切な予防です。
これからの季節、体の声に耳を傾けて熱中症にならないようにしてくださいね!