熱中症の治療ってどうするの?看護方法やガイドラインを解説!

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真夏のような日射しの日が続いたかと思えば、少しひんやりとした風が吹いてみたり、
と安定しない天気の日が続きますね。
とはいえ、気温自体は安定して高く、じっとりと汗ばむ日が増えてきました。

「熱中症」という言葉が、ちらちらと頭をよぎるようになってきたのではないでしょうか?

熱中症というと、7・8月に発症するもの、と思っている方は多いのですが、
5月などは身体がまだ暑さに慣れていない段階なので、実は熱中症になる方が多いんですよ。

「暑くなったなぁ」と思ったら、速やかに熱中症対策に入るようにしたいものですね。

さて、今回はそんな熱中症の話題の中でも、
一番知っておきたい「治療」や「看護」のお話しです。

昨年、日本救急医学会により、世界初の熱中症診療のガイドラインが発表されたのは
ご存知ですか?

このガイドラインは、医療関係者だけではなく、
私たちのような一般人も利用することを視野に入れて、作成されています。
ですから、今すぐに使える有益な情報が、実はたくさんあるんです!

確かに専門用語などは多く、少し難しく感じる内容ではあるのですが、
せっかくなので、これを参考に、私たちが熱中症の治療や看護をする際に
知っておいた方がいい情報を、一緒に学んでみませんか?


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熱中症の治療に必要なこと!私たちができることを正しく知ろう!

まず熱中症になった場合に最優先で行いたいことは、

・身体の冷却
・水分と塩分の摂取

この2点です。

身体の冷却は、氷のうや濡れタオルで部分的に冷やす、というのが一般的ですが、
蒸散冷却、といって身体の表面を直接濡らすことで、
汗の代わりに身体の表面の熱を吸収しながら蒸発してもらい、
体温を下げてあげることもできます。

蒸発しやすいように、霧吹きなどで水を吹きかけてあげるのがおススメです。
もちろん、なければ水を直接かけても構いません。

次に水分と塩分の補給ですが、これは正確には塩分だけでなく、
「塩分などの電解質の補給」です。

電解質とは、身体を作り、動かす「イオン」と呼ばれるもののことです。
電解質の摂取には、塩分濃度と糖分濃度の割合が非常に重要で、
どちらかが必要以上に多くなってもいけないんです。

最も良いとされるのは、経口補水液の摂取です。
最近はお店で気軽に買えるようになってきましたよね。
熱中症予防のために普段から飲むのにもおススメです。

正しいバランスさえ分かっていれば、自分で作ることも可能ですので、
是非塩分と糖分のバランスは覚えておきましょう。

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「1Lの水+1~2gの塩+大さじ2~4の砂糖」
これが理想のバランスです。

屋外で急に熱射病になり、何も手元にない!という状況なら、
スポーツドリンクでも大丈夫です。

ちなみに、スポーツドリンクは塩分に対して糖分がやや多いため、
予防で飲む際には塩分摂取とのバランスに気を付けてあげてくださいね。

むしろ予防という意味なら、体液との電解質バランスが非常に近い
梅昆布茶や味噌汁を飲むのがおススメです。

何を買ったらいいのか分からない、ということでしたら、成分表を見てみましょう。
100mlに対して、40~80gのナトリウムが配合されているものなら大丈夫です。

 


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治療をしながら確認したいこと!病院へ行かなければいけないのはどんな時?

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熱中症の症状が重篤化した場合、私たちではできない治療もあります。
そういった時は速やかに病院へ行きましょう。

では、どんな時に病院での受診が必要とされるかを、
一緒にチェックしていきましょう。

 

■体温は測りましたか?
処置をする前に体温が40度を超えていた場合、
脳にも支障をきたしてしまっていることがほとんどです。
寒気があれば、脳にトラブルが起きていると思って間違いありません。
脳がヒートアップし過ぎて、「寒い」と誤認している状態です。

また、身体の冷却を行っても38度以上の発熱が認められる場合、
身体の内部ではさらに高温であることが予想されるため、
症状が進行してしまう可能性があります。

こういった場合は、体内の温度を測ったり、
カテーテルによる血管内の冷却などの処置が必要になるため、
すぐに病院へ行きましょう。

 

■飲み物は自分で飲めてますか?
意識はきちんとあっても吐き気や嘔吐がひどくて飲み物を飲むのがつらい、
意識がもうろうとして、自力で飲み物を飲み下すことができない、
などということがあった場合、水分と電解質の補給ができない、ということになります。

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このような場合は、病院で生理食塩水の点滴を受けるなどの処置が必要になります。

 

■意識レベルはどうですか?
身体の中に熱を溜め込み過ぎると、その熱は脳にも影響を及ぼします。
脳に影響が出ている場合、意識がもうろうとしていたり、
当たり前にできるようなことができなくなってしまったりします。

・話しかけて反応が返ってくるか
・その反応は正常なものか
・きちんと歩けるか

これを必ず確認しましょう。

ひとつでもおかしな点があった場合は、かなり危険な状態と言えます。
すぐに救急車を呼びましょう。

 

そもそも何科を受診すればいいの?

いざ病院へいく段階になってから、「何科を受診すればいいの?」となるのは困りますよね。

熱中症は、身体のなかに熱を溜め込み過ぎたことが原因で起きるものですので、
内科の受診が基本です。

ですが、重症度によっては救急外来をおススメします。
これは単純に設備の問題です。

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救急外来があるのはたいてい大きな病院ですよね?

症状によっては、肝臓や腎臓の機能にも支障をきたしている可能性があるため、
採血などの検査を行うことがあります。

街の診療所で採血の検査をしたことがある方はお分かりかと思いますが、
街の診療所では、そういった検査を外部に委託していることがほとんどです。

治療にスピードが必要とされる熱中症の場合、
「検査結果は後日」などと悠長なことは言っていられませんよね。

ですので、内科の診療が出来て、検査結果がその場で分かるだけでなく、
検査が優先して行われる救急外来がもっとも適しています。

 

この記事のまとめ

いかがでしたか?

一口に熱中症の治療、と言っても、症状によりその方法は多岐に渡ります。

私たちにできることとできないことを正確に見極め、
迅速な対応ができるよう、こういったガイドラインは常にチェックしておきましょうね!

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