大人の手足口病って?かゆみ止めや薬ってあるの?

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手足口病はほとんどの子供がかかる病気の1つです。
実は子供だけでなく、大人も感染する可能性が十分にあります。

子供がいる家庭では、子供の感染を原因として大人に感染することが多いんですよ。

大人の手足口病は手足の発疹、口内炎などの他、様々な症状が出ます。

今回はそんな大人の手足口病について調べてみました!


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子供と大人の手足口病は違うの?

 

手足口病は「コクサッキーウイルスA16」「エンテロウイルス」などのウイルス感染が原因となる感染症の一種です。

冒頭で触れたように、この病気の感染者は子供が多く、全体の90%前後を占めます。
残りの10%前後は大人が感染することを示しています。

まずは、子供と大人の症状の違いを見てみましょう!

 
■子供の症状

・発疹
手足に1mm~4mm程度の水疱性発疹、口内に口内炎が発生します。
この発疹は手足口以外にお腹やおしり、肘、膝などに発生することもあります。
子供の場合、この発疹によるかゆみ、傷みはほぼありません。

・発熱
感染者の3割程度に38度以下の発熱が確認されています。
38度以上の高熱が出ることはほぼなく、この熱も1日~3日程度で下がる場合がほとんどです。

 
■大人の症状

・発疹
子供の症状と同様に手足に水疱性発疹、口内に口内炎が発生します。
但し、大人の場合は発疹にかゆみ、傷みを伴うことが多く、足裏にできた発疹の痛みが強く、歩くことが困難になる人もいます。

また、咽頭部に発生した口内炎の痛みが原因で飲食ができなくなる場合もあり、その際は脱水症状を起こす可能性が高くなります。

・発熱
子供は発熱してもほぼ高熱にはなりませんが、大人の場合は感染者の3割程が40度近い高熱を出しています。

・頭痛
頭痛が酷い場合は髄膜炎を発症する(している)危険がありますので、すぐに受診することをおすすめします。

・筋肉痛、関節痛
風邪などで高熱が出た際に経験がある方も多いと思いますが、全身に痛みが発生します。

・悪寒
こちらも高熱が出る前や出た時に経験があるのではないでしょうか。
手足口病でも同じく悪寒を感じることが多くあります。

・下痢
足裏の発疹が痛い場合は、極力移動したくないですよね。
そんな中、下痢の症状を訴える方もいます。
子供と大人では同じ原因ウイルスから発症する病気であっても症状が大きく異なることがわかったと思います。

特に発疹のかゆみ、傷みは辛そうです。

この症状の違いでご理解いただけたと思いますが、大人は全ての症状において「重症化」しやすいんです。

万が一、感染してしまった場合は「手足口病だから大丈夫!」と気軽に考えず、様々な症状に注意して経過をみてくださいね。

 

 

回復まではどれくらいかかるの?

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発疹や発熱に悩まされる手足口病ですが、万が一感染してしまったら・・・。
いったいいつまで痛みが続くの?
会社には行ってもいいの?
大人同士でも感染するの?
とたくさんの疑問があると思います。

ここでは感染から予後にかけての経過をみていきましょう。

 
■症状の経過

①潜伏期間 3日~5日
手足口病はウイルスに感染してから発症するまでに潜伏期間があります。
潜伏期間はおおよそ3日~5日とされています。

②発症期間 1週間~10日
発熱、発疹、口内炎などの症状が出始めます。
この期間が一番辛い期間になりますね。

尚、この発症期間は更に「発症期」と「重症期」に分かれます。

・発症期 1日~3日程度
手足口に水疱性の発疹が出始める期間

・重症期 6日~9日程度
高熱や水疱に痛みを伴い食欲が低下する期間

③回復期
熱も下がり、発疹が乾燥、消失する期間
発疹の消失は人により異なりますが、乾燥するまでに3日~4日、その後数日で消失すると言われています。

 
■予後

新陳代謝の良い子供は発疹の消失も早く、きれいになくなりますが、大人の場合は皮が剥がれたり、痕が残ったりする場合もあります。

また、原因ウイルスがコクサッキーウイルスの場合、完治後3~11週間後に爪の一部が変形する他、爪が剥がれてしまうこともあります。

辛い症状から解放されてもまだ、大人には辛い予後が待っている場合があるんですね。

 
■死亡例

過去、国内で手足口病による死亡例は小児において数例報告があります。
この例は手足口病が直接の原因ではなく、急性脳炎、肺水腫などの合併症によるものとなっています。

 


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感染期間と出社目安は?

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自分が手足口病だと気付いた時、「どこからもらった?」「誰からうつった?」と考えることもあると思います。

ここでは感染について詳しくみていきましょう。

 
■感染経路と予防法

・飛沫感染
咳やくしゃみにより飛び散ったウイルスが、他の人の粘膜に付着することで感染します。

この飛沫感染の予防には咳エチケット、マスクの着用が有効です。

・接触感染
粘膜、皮膚が直接接触することで感染します。
タオルの共有は接触感染の主な原因になるので注意が必要です。

また、間接的ではありますが、ウイルスのついた食べ物や手すりなどに触れた手で目や口の粘膜に触れることでも感染します。

この接触感染の予防には手洗い、うがいが有効です。

・糞口感染
感染者の排泄物内のウイルスが口に入ることで感染します。
トイレの後や乳幼児のオムツ交換の後などに感染する可能性がありますね。

この糞口感染の予防には手洗い、うがいが有効です。

 
■感染期間

手足口病には潜伏期間がありましたね。

潜伏期間とはウイルスに感染してから発症するまでの期間のため、感染者本人は感染していることに気付きません。

しかし、この潜伏期間が最も感染力が強く、人にうつしやすい期間なのです。

また、発疹などの症状が出ている発症期間は感染力が弱まりつつありますが、まだまだ人に感染させる力を持っています。

ここまでで潜伏期間から発症期間にあたる10日~2週間は人に感染させてしまうことがわかります。

手足口病の怖いところは、この後です。

発症期間を終え、唾液などからウイルスが消えた後もウイルスは排泄物に残っています。
この排泄物に残っている期間は1か月程度と言われており、回復後1か月前後も感染期間に入ります。

まとめると潜伏期間から回復後1か月の最大1か月半ほどもの長期間、人に感染させてしまう危険性を持っているということになります。
家庭内に子供がいる方はもちろん、通勤電車の中、社内など外出先でも感染する可能性があるんです。

マスクの着用、手洗い、うがいといった感染予防をすることが重要になりますね。

 
■大人同士も感染するの?

大人の手足口病は、自分の子供や甥、姪など身近な子供から感染した場合が多いと思います。

しかし、大人同士でも条件が揃えば十分感染します。
やはり抵抗力が落ちている時期が感染しやすいようです。

自分が疲れなどで抵抗力が落ちている時、電車や会社で手足口病潜伏期間の人がいた場合、飛沫感染や接触感染の可能性は上がりますよね。

子供でも大人でも原因ウイルスに対しての免疫がなければ感染する可能性があることを忘れずに、注意してほしいと思います。

 
■会社には出社していいの?

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手足口病の辛い症状や感染力を知った皆さんとしては、会社に行っても大丈夫なの?という疑問がわいてくるのではないでしょうか。

自分が感染させる可能性を秘めた状態で集団の中に入ることは気持ちが重たくなりますよね。

実際、企業が出勤停止命令を出すか否かは各企業の判断により異なります。

感染症法という法律の18条において、企業が出勤停止させなければならない感染症を明示しています。
この感染症には新型インフルエンザも含まれています。

しかし、手足口病や季節型インフルエンザ、ノロウイルスなどはこの法に基づく出勤停止命令の対象ではないのです。

あくまでその企業の判断になります。

とはいえ、手足口病の場合は顔に多数の発疹が出るなど、見た目にも影響する病気です。
また、高熱や足裏の発疹で歩けないほどの状態での出社は難しいことと思います。

まず、自分の体調が芳しくない時期はお休みした方が良いでしょう。

出来ればその欠勤連絡の際、手足口病であることを伝え、自分のデスク周りの除菌や身近な人に注意喚起するなどもお願いしたいですね。

私自身、インフルエンザに感染し欠勤連絡をした時にはデスク周りの除菌をお願いしました。

共有パソコンがあったので、そのパソコンのキーボードを重点的にするようにお願いし、同じチームの人はその日から全員マスクを着用し、感染拡大は避けられました。

手足口病にかかった方の経験では、企業から出勤停止の通達を受けていない限り、体調が戻り次第出勤している人が多いようです。

その場合は、自分が保菌者であることを念頭に、エチケットとしてマスクの着用、除菌の徹底などはしましょうね。

 

 

手足口病に効く薬はあるの?

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手足口病にかかったらどうしたらいいのでしょうか。
一般的に病気になったら病院へ行くか、薬局で薬を買って治しますね。

手足口病も他の病気と同じ治療ができるのか見ていきましょう。

 
■病院へ行くなら何科へ行けばいいの?

手足の発疹や口内炎を元に手足口病と自己判断は禁物です。

実はその他の病気が隠されていたということも考えられるため、おかしいな?と思ったらまずは病院へ行ってくださいね。

とはいえ、手足口病は何科を受診すればいいのでしょうか。

ウイルスの病気だから内科?発疹が出ているから皮膚科?と悩むところですよね。

結論から言ってしまえば、子供なら小児科大人であれば内科、皮膚科どちらでも診察してもらえます。

また、大きな病院の場合は総合診療科のような初診向けの科がありますので、そこで診察してもらいましょう。

但し、病院によっては感染症患者用に別入口を設けているところもありますので、事前に電話で手足口病の可能性があることを伝え、指示を仰いだ方が良いですね。

 
■特効薬がない!?

大変残念なことですが、手足口病には特効薬はありません。
そのため、病院へ行っても、薬局へ行っても「手足口病ならこの薬飲んでね」と都合の良い薬は出てこないのです。

重症化することが少ないこともあり、治療方針としては自然治癒を待つこととしている場合がほとんどです。

その中でも辛い症状に対しては対処療法で軽減します。

熱が高ければ解熱剤を、脱水症状の危険があれば点滴を、といったその症状に対処するのみの治療です。

もしも薬局で薬を買う場合も「熱を下げたい」「かゆみを止めたい」「口内炎の痛みを抑えたい」などその症状1つ1つに効く薬を買うしかないのです。

 
■対処療法で使う治療薬って何?

病院へ行った場合は医師が症状を判断し、薬を処方してくれます。
症状別にご紹介します。

・手足の水疱性発疹
炎症を抑える効果のある抗ヒスタミン剤が処方されます。

また、ステロイドは皮膚の炎症を鎮めるために広く知られている薬です。
しかし、手足口病のウイルスはステロイドにより増殖してしまうという報告があることから手足口病には処方されることはありません。

・口内炎
傷みがひどい場合、飲食摂取ができず栄養状態の悪化につながるため、口内炎治療薬が処方されます。

症状が軽度の場合はイソジンなどのうがい薬での消毒のみの場合もあります。

・発熱、頭痛
高熱や頭痛には解熱鎮痛剤を処方し、症状を緩和させます。

・下痢
即効性はあまりありませんが、整腸剤が処方されることが多いです。

 
■漢方薬も選択肢のひとつ

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医師により処方するか否かは異なってきますが、漢方薬の中には手足口病を治療できる可能性があると言われているものもあります。

・麻黄湯(マオウトウ)
麻黄、杏仁、桂枝、天草が含まれる漢方薬で、一部の研究ではインフルエンザにもタミフルと同じ程度の効果が見込めると発表があるようです。

尚、この麻黄湯は手足口病のウイルスに対して予防する効果があるとの考えも存在しています。
身近な人が手足口病にかかったとわかった時点であらかじめ麻黄湯を服用することで、感染しても症状が軽度で治まると言われています。

・越婢加朮湯(エッピカジュツトウ)
麻黄、拙稿、大棗、甘草、生姜などが含まれています。
手足口病では皮膚の症状に対して効果があると言われています。

 

 

発疹がかゆい時の対処法は?

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手足口病が他の病気と大きく異なる症状はやはり発疹、口内炎ですよね。

傷みに対しては解熱鎮痛剤によりある程度軽減できます。
また、口内炎も専用の薬によって口内炎自体に膜を張り、痛みの軽減ができます。

では、発疹のかゆみはどうやって軽減すればいいのでしょうか。

 
■市販のかゆみ止めを使う

かゆみが強い場合は、ジフェンヒドラミン塩酸塩という抗ヒスタミン作用がある成分が効果を発揮します。

ジフェンヒドラミン塩酸塩は市販の総合感冒薬、鼻炎薬やかゆみ止めに含まれていますので、薬局で成分を確認の上購入することができます。

特に手足口病用のかゆみ止めとしては販売されていませんので、湿疹、かぶれ、皮膚炎用などに販売されているかゆみ止めを使うことになります

 
■患部を冷やす

身体が温まるとかゆみが強くなるため、なるべく患部を冷やしておくことでかゆみが軽減されます。

・保冷剤で冷やす
タオルやガーゼで巻いた保冷剤を患部に当てて冷やします。

・室温を低めに保つ
熱がある場合は難しいかもしれませんが、室温自体を低めにすることで体温の上昇を抑えます。

・入浴時の湯温を低めにする
入浴時と就寝時は一番体が温まる時です。
浴槽のお湯を少しだけ低めにすることでかゆみが強くなることを防ぎます。
手足口病の発疹は水疱性の発疹ですので、掻いてしまうと水疱が破れ内容物が手に付着します。
この内容物にはウイルスが含まれていますので、接触感染の危険性が高まるのです。

 

 

おすすめのかゆみ止めはコレ!

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今までご紹介した情報でかゆみ止めに必要な条件が2つありました。

①かゆみを抑えるには「ジフェンヒドラミン塩酸塩」という成分が有効である
②ステロイドは手足口病のウイルスを増殖させるため使用してはいけない

この2点を兼ね備えた市販薬を調べたところ、意外と該当する薬が少なく驚きました!

その原因は「ステロイド」にあります。
ステロイドは医師の処方以外で市販薬にも利用できるのですが、ほとんどのかゆみ止めにステロイドが配合されているのです。

中にはアンテドラッグステロイドというステロイド成分が体内に残らないとされている軟膏もありますが、ステロイドを使用していることには変わりありません。

それでは今回、手足口病のかゆみ止め条件にぴったりの市販薬をご紹介します!

 

 
■ラナケインS(小林製薬)
容量:30g 希望希望小売価格:880円(税込 950円)

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出典:http://www.kobayashi.co.jp/seihin/rcn/

・成分
アミノ安息香酸エチル:5.0g(局所麻酔剤:知覚神経を麻痺させ、かゆみの元に)
ジフェンヒドラミン塩酸塩:2.0g(抗ヒスタミン剤:かゆみ)
イソプロピルメチルフェノール:0.1g(殺菌剤:殺菌作用)

添加物:流動パラフィン、ラノリンアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチン酸イソプロピル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシ エチレンセチルエーテル、パラベン、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジメチルポリシロキサン、エデト酸ナトリウム 水和物、濃グリセリン、乾燥亜硫酸ナトリウム、香料

 

 
■オイラックスソフト(第一三共ヘルスケア)
容量:12g 希望小売価格:800円(税込 864円)

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出典:http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/products/details/eurax_soft/

・成分
クロタミトン:100mg(鎮痒剤:かゆみ)
ジフェンヒドラミン塩酸塩:10mg(抗ヒスタミン剤:かゆみ)
グリチルレチン酸:5mg(消炎剤:皮膚の炎症に)
アラントイン:2mg (組織修復を助ける)
イソプロピルメチルフェノール1mg:(殺菌剤:殺菌作用を発揮する)
トコフェロール酢酸エステル (ビタミンE酢酸エステル):5mg (血流を改善し、症状の回復を助ける)

添加物:ワセリン、ステアリルアルコール、ジメチルポリシロキサン、グリセリン、ステアリン酸マクロゴール、香料

 

 
■新レスタミンコーワ軟膏(興和)
容量:30g 希望小売価格:660円(税込 712円)

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出典:http://hc.kowa.co.jp/otc/1109

ジフェンヒドラミン塩酸塩:20mg(抗ヒスタミン剤:かゆみ)

添加物: ワセリン、流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール、グリセリン、ミリスチン酸オクチルドデシル、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート60、ステアリン酸ソルビタン、エデト酸Na、パラベン、クエン酸、水酸化Na

 

 

■軟膏の正しい使用方法

軟膏タイプのかゆみ止めには正しい使用方法があります。
各市販薬の説明書にも記載がありますが、わかりやすい動画で確認してくださいね。

動画(https://www.youtube.com/watch?v=TGfDm5b93TQ)

 

 

まとめ

 

今回は大人の手足口病を中心にご紹介しました。いかがでしたか?

大人になると病気に慣れてしまい初期症状の時点で「たいしたことないだろう」と放ってしまうことが多々ありますよね。

しかし、手足口病の場合は重症化例もたくさんあり、果ては髄膜炎など命にかかわる合併症に発展してしまうこともあります。

身近に手足口病感染者が確認できた場合は、自分の体調に注意してください。

そして、万が一感染してしまった場合は、傷みやかゆみを抑える方法も役立ててくださいね!

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