熱中症の応急処置は?高齢者や小児は要注意!

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初夏のさわやかさはどこへやら、すでに夏のような暑さの日が続きますね。
最近は季節と季節の変わり目の「ちょうどいい気候」の日が少なくなってきて、
一気に気温が変わっていくイメージです。

なんとなく暑くなってきたかな、と思った時には、すっかり夏なんて経験、
ありませんか?

ですので、暑くなってきたかな、と思ったら、速やかに暑さ対策に入りたいものです。
暑さ対策、そう熱中症対策ですね。

5月に入って、すでに真夏日をむかえた地域もあり、
あわせて熱中症患者が出た、というニュースもちらほら聞くようになりました。

今回はそんな熱中症患者に特に多く、
そして症状が重篤化しやすい「高齢者」と「小児」の熱中症、
そしてその応急処置のお話です。

あなたの大切な家族が熱中症になってしまったら…、とても心配ですよね?
その時に正しい知識の上で、焦らず適切な判断で助けてあげられるよう、
一緒に学んでゆきましょう!


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熱中症について正しく知っていますか?

 

応急処置をするには、熱中症のメカニズムを正しく知っておく必要がありますので、
まずはそれをお話ししましょう。

暑い日には、みなさん汗をかきますよね?

暑さで体温が上がると、ヒトの身体は適切な体温を維持するために、
皮膚表面の血管を拡げ、血液を集中させます。

そうすることで、身体の表面の温度が上がり、その熱をうばって汗が蒸発、
結果体温が下がる、という仕組みです。

しかし、汗をかくのに比例して、体内の水分と塩分はどんどん減ってゆきます。

まず、水分はヒトの身体の70%を構成しますから、
それが減っていくだけでも、なんとなく危険なのは分かりますよね。

また、水分が不足すると、血液量も減っていきます。
の段階でめまいや軽い吐き気などの症状が出始めます。

次に、塩分が不足すると、体内の血液がドロドロになります。
つまりあまり質の良くない血液になってしまう、ということです。

そうしますと、身体は血管を収縮させ、
少しでも悪い血液を身体の大事な機関である心臓や脳に送るまいとします。

高齢者や小児ですと、この血管収縮の影響で、吐き気や嘔吐につながることも多いです。
また、血管を収縮させる=血圧が上がる、なので頭痛の症状が出ます。

やがて、水分や塩分が完全に不足するとどうなるでしょう。
そうですね、汗がかけなくなります。

汗がかけない、ということは、身体の熱を外に逃がせない、ということですから、
体温は、外気温の影響を受けてどんどんと上がっていきます。
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この段階から38度以上の発熱が認められるようになり、
やがて熱で脳に異常をきたし、寒気をうったえ始めたり、意識が朦朧としてきたり、と
非常に危険な状態になってしまいます。

このように、暑さの影響を受けて、段階的に身体に変調をきたしてゆくのが
熱中症なんですね。

 


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高齢者と小児に多い熱中症!その理由は…?

 

では、何故熱中症患者に高齢者と小児が多いのか、
先ほど学んだ熱中症のメカニズムを振り返りながら、原因を考えてゆきましょう。

ヒトの「汗」と熱中症が、密接に関係しているのはお気づきかと思います。
高齢者と小児の熱中症を考える時にも、この「汗」がヒントになります。

高齢者は加齢により新陳代謝の機能が衰えてきているので、汗をあまりかきません。
逆に小児の新陳代謝は非常に活発ですので、子供はよく汗をかきます。

つまり、汗をかかない高齢者は、身体の冷却機能もあまり働かないため、
体内に熱を溜め込みやすく、
新陳代謝が活発な小児は、水分と塩分が不足する段階への移行が非常に早い、
ということなんです。

また、高齢者は汗をあまりかかないせいか、暑くても「まだ大丈夫」と
エアコンや扇風機をあまり使用しません。
それが体温の上昇に拍車をかけてしまっています。

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小児は汗をよくかくだけでなく、背の低さから地熱の影響も受けやすいため、
代謝のスピードが追いつきません。

高齢者と小児は熱中症のリスクが非常に高い身体構造と言えるんですね。
また、どちらも抵抗力や体力が成人に比べて低く、症状の進行のスピードが早いので、
発症した段階で適切な処置を行ってあげる必要があります。

 

何ができる!?症状に応じて必要な処置を!

 

高齢者や小児が実際に熱中症になってしまった場合、
特に迅速で的確な応急処置が求められます。

ここでは症状に合わせた処置を一緒に学びましょう!

 

■何はともあれ、まずは涼しい場所に移動を!
めまいをうったえていたり、目をしょぼつかせていたら、
体温がそこまで高くなくても、まずは熱中症を疑い、涼しい所に移動してください。

エアコンのきいた部屋が理想ですが、難しいようなら日陰でも結構です。

 

■少しでも身体が熱いようなら、さらに身体を直接冷やす処置を!
熱中症が少しでも疑われるなら、それ以上の症状の進行を防ぐために、
濡れタオルや氷のうなどを使って身体を直接冷やしてあげましょう。

この時、首の側面やわきの下、内ももの付け根など、
皮膚表面に大きな動脈が通っている箇所をを冷やしてあげるとより効果的です。

 

■衣服をゆるめてあげると安心です!
シャツのボタン、ネクタイ、ズボンのベルトなど、
ゆるめられるところはゆるめましょう。

風通しが良くなって体温を下げやすくなるだけでなく、
血液の通りも良くなるので、必ず行いたい処置です。

 

■熱があったり、頭痛をうったえているようなら水分と塩分の補給を!
脱水症状とミネラル不足で起きやすい症状です。けいれんの時も同様です。
水だけでなく、必ず塩分も取らせてください。

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水1リットルに対して90gの食塩を入れたものが理想ですが、
用意できないときはスポーツドリンクでも十分です。

ただし、意識がもうろうとしている場合、
間違って気管に入ってしまう場合があるので、十分な注意が必要です。

 

■指先が冷えているようなら、貧血と同じ処置を!
これは脳に血液が回らなくなっている状態です。
足の下にクッションや衣服を置くなどして、足を頭より高くするようにしましょう!

熱中症の場合、発熱と貧血が同時に発生するので、
例え身体が熱を持っていたとしても、指先のチェックはしてあげましょう!

 

■38度以上の熱や、意識がもうろうとしている場合は、速やかに救急車を!
38度以上の熱、意識障害は、脳に異常をきたしている危険な状態です。
すぐに救急車を呼んで下さい。

救急車を待つ間に先ほど述べたような処置を一通り行っておくと良いでしょう。

 

この記事のまとめ

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高齢者や小児の熱中症は、重篤化しやすいですが、
水分と塩分の補給をまめに行う、帽子や日傘を活用する、などの
予防策で十分に防げるものです。

また、発症したとしても、すぐに症状に気付き、適切な処置を行ってあげれば、
応急処置できちんと回復できるものです。

いざというときに慌てずに助けてあげられるよう、
正しい知識を身に付けて、夏を迎えてくださいね!

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