手足口病は大人も感染する? 妊婦の場合、免疫力は関係ある?
出典:http://www.irasutoya.com/2015/08/blog-post_919.html
夏になると流行する手足口病。
主な感染年齢は就学前の子どもで、ウイルス性の感染症です。
集団生活の場からもらってくることが多いようです。
☆ 手足口病は、大人にも感染してしまうことがあるの?症状は?
☆ もし妊娠中にかかってしまったら、胎児にも影響してしまうの?
これから来る夏に備えて、原因や対策を理解しましょう!
手足口病ってどんな病気?
☆手足口病とは?
手足口病は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスといったウイルスに感染することによって発症するウイルス性疾患です。
水疱瘡ともよく似ているので、判断が難しいとされています。
水疱瘡との決定的な違いは、水疱瘡は「出席停止」となるのに対し、手足口病は「出席停止」になりません。
園や学校によって扱いが違いますので、感染したら園や学校と相談し、かかりつけ医の診断に従いましょう。
☆手足口病の感染期間・症状
手足口病の潜伏期間は、3~5日です。なお、潜伏期間中でも移ります。
発症すると、手のひらや足の裏、口の中などに発疹や水泡が現れます。
発熱が見られることもありますが、約3割に留まります。多くの場合は2,3日で発熱は治まります。
ごくまれに重症化することもあるので、急な高熱・嘔吐・けいれん・意識障害には注意をしましょう。
1週間ほどで自然に消えますが、発疹がつぶれると中の汁から感染してしまうので、つぶさないようにしましょう。
発疹が消えても、ウイルスは体内に2週間から1か月残っているので、感染が広がらないよう気を付ける必要があります。
☆手足口病の治療法
残念ながら、手足口病には特効薬はありません。
処方されたとしても、痛みを和らげるための鎮痛剤などのみです。
口の中の痛みから食事や水分と摂りづらいこともあるので、脱水症状にはくれぐれも気を付けましょう。
柔らかく、刺激の少ない食品がおすすめです。
部屋を暖めすぎるとかゆみを伴うことがあるので、室温に気を付けたり、直射日光を浴びないようにしましょう。
大人にも移ってしまう?妊娠中にかかってしまったら?
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子どもに比べると感染する可能性はごく低いですが、他の病気と同様に、
免疫力が下がっているときはかかりやすくなっていると言えます。
特に妊娠中は免疫力が低下しているため、注意が必要です。
ですが、妊娠中に手足口病になることによって胎児に影響するという報告はありませんので、過度に心配しないようにしましょうね。
疲れやストレスも免疫力低下に繋がります!
手足口病にかかることによって特別免疫力が下がることはありませんが、
病気にかかっているときは免疫力が下がっていますので、他の病気にかからないように注意しましょうね。
子どもの場合、手足の水泡は痛がらないことが多いですが、大人がかかってしまうと痛みが強いことがあります。
もし子どもがかかってしまったら、移らないように気をつけましょう。
では、手足口病の予防法について紹介します!
手足口病の感染源と予防法
感染源は、以下の3つです。
・飛沫感染(咳やくしゃみ)
・接触感染
・経口感染(分泌物や排泄物に触れた手から口に入る)
基本的な予防法はインフルエンザなどと同じで、マスクをして飛沫感染を防いだり、こまめな手洗いです。
他に、おむつ替えの際は手袋をし、汚物はビニール袋に密閉して捨てるようにしましょう。
また、タオルなども共有せず、患者のものとは分けて使うようにしましょう。
まとめ
こまめな手洗いうがいは、手足口病に限らず、他の感染症予防にも有効です。
普段から免疫力の下がらない生活を心がけたり、手洗いうがいをしっかりして、楽しい夏を過ごせるようにしましょうね!
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