大人も手足口病になる?爪が剥がれるなどの症状が出た時は?
幼稚園や保育園くらいの子供が罹患、感染しやすいイメージのある手足口病。
エンテロウィルスやコクサッキーウィルスなどのウィルスによって口内や手のひら、
甲、足の裏、甲など、主に口、手、足に水疱状の症状が特徴的な感染症です。
また、熱が出ることもあり、酷いかゆみを伴う病気として知られています。
大人になってから罹患すると、重症化しやすく指先の発疹やかゆみが生じることによって、
なんと、爪が剥がれてしまったり取れてしまったりする症状が表れることもあるのだとか・・・・。
今回は、そんな大人の手足口病の爪が剥がれる原因や、対策について紹介します。
手足口病の原因とは、その症状と特徴とは?
手足口病の原因は、主に、人の咳による飛まつ感染や便中のウィルスが手に付着し、
それが口から入ることによって感染するといわれています。
集団生活が始まる幼稚園や保育園に入った子供の場合、
手洗いが不十分な状態でのモノの貸しかり、くしゃみをした後、すぐに手をつなぐなど、
何気なく接触する機会が多いことで集団感染が起こり、流行しやすいのだそうです。
特徴的な症状として、口、手のひら、足の甲などに発疹が現れ、水疱の周囲が赤っぽい感じのブツブツが出てきます。
夏風邪の一種とも言われているので夏に発症し、7日から10日の間で症状が安定し治るといいます。
大人の場合、子育て中の家族間で起こりやすいといわれています。
例えば、おむつ交換が必要な子供が罹患している場合、お父さんやお母さんの手洗い、
特に指先の洗浄が不十分な場合手足口病が発生することがあるといわれていす。
また、免疫力の落ちている状態だと大人でも罹りやすく、
とくに2人目妊娠中のお母さんは、子育てをしながら子供の手足口病を看病しているときに罹ってしまうこともあるのだとか。
もし妊娠中に手足口病になったら、すぐに医療機関へいくことが大切です。
大人にとってもなかなか手ごわい手足口病、
「子どもの病気だから、大人は罹らない」。と思っていたら大間違いなのですね。
対策として、子供や周りが罹り始めたら、まずはマスク着用を心がけ、外から帰ってきたらしっかり手洗いをしましょう。
子どものトイレトレーニングの後やおむつ交換などのときは、特に手指の消毒はしっかりしたほうがいいでしょう。
爪が剥がれてしまうのはなぜ?剥がれるメカニズム
手足口病に罹ってから、治癒後の1ヵ月後から2ヵ月後に手や足の爪が剥がれてしまうことがあります。
主な症状として、爪の先が浮いた状態になり、根元部分から新たに爪が生えてきてとれてしまったり、剥がれてしまう爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)や、
爪が先から根元にかけて割れてしまう爪甲脱落症(そうこうだつらくしょう)があります。
いずれも、ほとんど痛みがなく出血もないのが特徴です。下に完全に爪が生えている場合、ピンセットで剥いでしまっても問題はありません。
皮膚科や小児科で処置をしてくれます。
爪が剥がれてしまう原因は、全身性の水疱を起こすといわれているコクサッキーA6型というウィルスが悪さをすることで起こるのだそうですよ。
このウィルスが手や足の指先の根元に入り込み水疱ができると、そこから爪を作る細胞がダメージを受け、生え変わりのタイミングに異常が起こり、
爪が二重に生えてしまったり、剥がれてしまったりすることがあるのだそうです。
自然に治癒することがほとんどなので、具体的な治療法はないといわれています。
自分でできる、爪の保湿手足口病を予防する対策
手足口病は、根本的な治療法がないといわれています。
もし、手足口病かなと思ったら大人の場合は皮膚科にいきます。子どもの場合は小児科へいきましょう。
治療方法は、症状を抑えるための対処療法を行い、自然治癒を目指します。
口内の水疱に対しては、イソジンうがい薬を使って治療を行います。イソジンうがい薬が使えない場合は、口内炎治療薬を用いることもあるのだそうです。
手足の水疱には、炎症を抑え、症状を緩和させる抗ヒスタミン薬を使います。また、高熱症状が酷い場合、脱水症状を起こさないように点滴治療を行います。
特に、大人の場合、40℃の高熱を引き起こしてしまうことがあるので、見慣れない水疱が手や足に出てきたら早めに病院に行くようにしたほうが良いでしょう。
もし、爪が割れてしまった場合は、皮膚科や小児科に行くことも大切ですが、
ハンドクリームやオイルなどをぬって爪のガサガサや引っかかりを防ぐように心がけます。
剥がれかけていたり、爪が浮いている状態の場合は絆創膏でカバーしてあげるようにしましょう。
べったり付き過ぎず通気性のあるものを選ぶとベスト、爪にも使いやすい指先用の絆創膏がおすすめです。
まとめ
いかがでしたか。大人の手足口病の症状と爪が割れてしまったときのなどの対策について紹介しました。
手足口病の対策は、基本的な普段の予防や対処療法が効果的であることがわかりますね。
治った後の1~2ヶ月の間は便にウィルスが排泄されるので、完全に治ったと思っても、
油断しないように手洗いや消毒を心がけるようにすることが大切です。