インフルエンザの薬で幻覚が?飛び降りたりするって本当?

 

一時期、インフルエンザの薬を服用したことによって、

幻覚を見たり飛び降りをするといった話題がニュースを騒がせました。

 

いつの間にか別の話題に変わって話を聞かなくなりましたが、

インフルエンザの薬を飲むと幻覚を見るようになるのか、本当のところはどうなのでしょうか?

 

薬のせいで幻覚を見たり飛び降りたくなる?それともインフルエンザのせい?

異常行動と薬、それとインフルエンザについて調べました。


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インフルエンザの薬を飲むと幻覚を見る事も?

抗インフルエンザ薬で幻覚を見る?

 

冬になると、高い発熱と全身の倦怠感が続くインフルエンザにかからないか心配になりますね。

 

インフルエンザというと、2005年頃から抗インフルエンザ薬の「タミフル」を

服用したことによって、インフルエンザにかかっていた10代の子供が、

自宅から飛び降りたり車道に飛び出して事故に遭ったりなどの報道が毎日行われていました。

 

ちょうど鳥インフルエンザ流行が話題になった頃のことで、新型のインフルエンザの疑いや

強い症状が出ることを懸念してインフルエンザワクチンの予防接種など、

インフルエンザの話題でにわかに盛り上がっていた中の死亡事故に、

当時は誰もが驚きを隠せなかったことと思います。

 

そのときに繰り返し報道されたことが、「タミフルを服用すると異常行動を起こす」

いったものでしたが、実際にタミフルが原因での事故だったのでしょうか。

 

タミフルが原因とは言い切れない

タミフルは、2017年現在もインフルエンザのときによく処方される飲み薬で、

同じ成分の薬は世界中でインフルエンザ薬としてよく使われています。

 

薬品に添付されている注意書きには、「薬品との因果関係は不明であるものの、

本剤の服用後異常行動を発現し」と書かれ、10代の使用は控えるように勧告されています。

ですが、「因果関係は不明」と書かれていることが引っかかる人も少なくないかと思います。

 

この書き方の理由としては、確かにタミフルを服用して異常行動を起こした人もいますが、

39度や40度などの高熱の症状自体に「熱性せん妄」という症状があるためです。

 

熱性せん妄は高い熱が脳に作用して幻覚や幻聴が現れたり、

錯乱して意味の通らないこと話したり暴れだしたりと、

報道で伝えられた異常行動と同じ症状が現れます。

 

実際に症状が現れたからといって、薬の成分で起こったのか熱性せん妄で

起こったのかがわからないためにこのような書き方になってしまうのです。

 


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薬を飲んで飛び降りたケースもある?

薬を飲んだから飛び降りる?

 

インフルエンザの薬や症状での異常行動の中で一番怖いことは、

錯乱して飛び降りたりといった命にかかわることではないでしょうか。

 

最初に異常行動が話題になったときも、

自宅の窓から自ら飛び降りたことがセンセーショナルだったからと言えます。

 

こうした危険な行動も幻覚や幻聴によって引き起こされると思われ、

それは薬が原因であるか熱性せん妄が原因であるかは完全に判明していません。

 

また、インフルエンザが原因で起こる「インフルエンザ脳症・脳炎」といった病気も、

熱性せん妄と同じように幻覚や幻聴といった意識障害が現れます。

 

脳症・脳炎は、イメージ的に脳にウィルスなどの病原体が

入ってくることによって起こる病気のように思えますよね。

 

脳に入ってこなくても発症する病気で、特に乳幼児から10歳過ぎくらいまでに

よく起こるために、ちょうど薬や熱性せん妄で異常行動を頻発する年代とも

重なっていることから更に原因がどれか分からなくしています。

 

昔から異常行動はあった

どの原因であっても、飛び降りなどの危険な行動を取ることは時折報告されていて、

正確な報告ではありませんが、話題になりだした2005年以前も異常行動として

自宅や病院の部屋から走って飛び出したり、幻覚などから暴れだして

人や物にぶつかるといった行動は昔から知られています。

 

タミフルが作られる前からの話ですので、原因としては熱性せん妄や脳症・脳炎が多くなりますが、

昔から飛び降りてはなくとも同じような行動を取って事故になるケースはあるのです。

 

2009年の新型インフルエンザと異常行動についての討論の中で、

昔からインフルエンザで異常行動を起こすことはあったものの、

低層住宅が多かったために飛び降りではなく飛び出しであったとの意見もありました。

 

全ての事例が薬と関係ないとはいえませんが、

何かしらの原因から異常行動から飛び降りたことがあるのは確かです。

 

 

タミフルを使用せずに治す方法はある?

薬を使わないで治すのは大変

 

インフルエンザにかかって飛び降りるような行動に出てしまう心配があると、

タミフルを使わずにインフルエンザを治せないかと思うでしょう。

 

タミフルが開発される前はもちろん存在自体していないために、

タミフルを使わずにインフルエンザを治療していましたが、

現在の抗インフルエンザ薬を使う治療よりもずっと重度になりやすかったために、

各種の薬がある現在では手放しではおすすめできません。

 

タミフルを代表する抗インフルエンザ薬を使わない治療は、

症状が出たものに対する対症療法のみで、高熱が出たら解熱剤を、

脱水症状が出たら点滴を…と、患者さんの体力に頼るしかなく、

体力が尽きれば入院するしかないといったものです。

 

抗インフルエンザ薬を使った場合は解熱から体力が戻るまでに1週間弱で症状は落ち着きますが、

使わない場合は解熱こそ1週間弱で治まっても症状や体力が戻るまでに何週間もかかることがあり、

その期間は脳症・脳炎にかかる可能性や他者への感染のリスクも抱えているためです。

 

薬の有無=異常行動の有無ではない

タミフルなどの抗インフルエンザ薬を使わない理由が異常行動を

起こすことへの懸念でのであれば、あまり怖がらなくて良いのです。

 

飛び降りに幻覚や幻聴などを含めた異常行動・症状について、

タミフルなどの薬を使った場合と使わない場合で起こる比率は大きく変わらないためです。

 

反対に、薬を使わないでウィルスが増えるままにしていると、

子供でなくても脳症・脳炎になって重大な後遺症を残す可能性があるためでもあります。

 

一方、薬や熱性せん妄での異常行動や症状については、

薬が効いている間や高熱が出ている間だけの症状で、

患者から目を離さななければ事故になる前に止められるためです。

 

どの治療法がいいかは主治医と相談をしながらになるかと思いますが、

薬を毛嫌いしてインフルエンザシーズン中ずっと伏せているのはすすめられません。

 

 

まとめ

 

幻覚を見る症状は薬の副作用だけでなく、熱性せん妄が原因で起こることがあります。

 

異常行動自体は熱性せん妄やインフルエンザ脳症などでも起こり、

高層に住むようになった住宅事情から飛び降りが起こるようになった可能性があります。

 

薬を使用しなくとも幻覚や異常行動などのさまざまな症状がでるため、

薬を使わなければいいというものではありません。

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